2016年

まずは、英樹・誕生日おめでとう。
本当は去年の夏頃に出したかった”三野姫”のアルバム「わすれもの5」
ようやく完成して、明日、発売までたどり着けました。
5枚目のアルバムは、英樹の、のっぴきならぬ都合で、アルバムを完成させるのに、作業を始めてから、
半年もかかっちゃったんだから、英樹は通販とかで、ちゃんと自分で購入して、
感想&不満は、直接、僕に夢の中ででもいいから、伝えて下さいだからね(笑)

2015年6月4日にレコーディングに入って、2人で5曲の演奏のベーシックとボーカル&コーラスを録音しました。
この5曲だけを完成させるのなら、幾らかのスタジオ作業の時間があれば、
僕的には、あまり好きではない「ミニアルバム」を作って2015年の夏・発売~ってのは出来たと思うのですが、
”三野姫”はさ、曲の短さの中にある「ドラマ」と、CDを聞いてる内に次々と変わる曲の景色、ギャグのポイント?(笑)
だからこそ、僕らで言う「フルアルバム」に、絶対にしたいって思ってしまったので、
とにかく使える機材&技術をフル回転で、時間がかかっちゃったのであります。
今回も、ちゃんと英樹と一緒に作り上げた”三野姫”のアルバムを完成させたと思ってます。
でもね、本当に辛かったです。
本当に疲れました。
もう2度とこんなレコーデングはごめんです。

英樹はさ、iPhone に、作った曲をファイルしていく人で、スタジオで曲のデモ音源を聞かせてくれる時も
iPhone にケーブルをさして、スタジオの大きなスピーカーで、スタッフや僕に聞かせていました。
今回のレコーディングを再開する時にそれを思い出して、携帯に「三野姫用」の曲のデータが残ってるハズ。って思って、
英樹の家族から承諾をもらって、iPhneから、ボーカル、ベース、コーラス等の音を取り出したまでは良いのですが、
どれも、CDにする為に録音していた音では無かった音なので、その「命の音」達を、ちゃんと実音にすべく、
英樹を「実音」にする作業に、とても時間がかかってしまいました。
だからこそ「わすれもの5」に入ってるベースは全て英樹のプレイなのです。
ちゃんと英樹は、このアルバム1枚分、弾いておいてくれました。
大切にしたのは、全ての曲のイメージ、アレンジ、そして英樹がやりたかった事であろう事。
そして2人でやってた作業を1人で作らなければいけないプレッシャー。
”三野姫”は「わすれもの」から「わすれもの5」まで、ふざけてる曲がいっぱいです。
でも僕らは、作品に、音に、笑いに?全てに自信を持って、こだわりで作り上げた5枚のアルバムを作りました。

1992年、三野姫を結成して、2016年まで23~4年間の活動です。
僕の人生で、コンスタントに休み無くずっと活動していたユニットの中では最長です。
そして英樹とは、親よりも、家族よりも、長い付き合いの時間を過ごしました。
CDは全部で6枚、2006年に、ライブのトーク集「個人で楽しむ~お茶の間~三野姫 ライブ臨場感音源」
を、シャレで発売して(笑)以降、2011年に「わすれもの」で、正式なアルバム・デビューであります。
そして「~2」「~3」「~4」と毎年発表して「わすれもの5」まできました。
もちろんここで終わりにしようなんて思っておりません。
僕は、まだまだず~っと、英樹をサポートし続けます。
あの憎めないバカたれに、たくさんの恩返しをし続けたいんです。
本当に、出逢ってくれた事に感謝です。
同じ時代に生きててくれてありがとう。
でも、まだまだ英樹を休ませてあげようなんて、これっぽっちも思ってません。
だって、まだやりたい事いっぱいだったでしょ?
いつも年上の英樹を「お前さぁ~」って言ってました。
でも、いつでもあなたに頼って、尊敬して、憧れを持っていたからね。
だからこそ、このアルバムを完成させるのに、本当に頑張ったから英樹に聞いてもらいたい。
「なんだよ~このアルバム、義男~、お前のプロデュースはこんなもんかぁ~」って言われたいんです。

もちろん、今回もアルバム発売記念ライブを行いました。
英樹の誕生日に。形見分けの英樹のシャツを着てやりました。
ちょっと僕的に歌えなくなっちゃった時は、みんな歌ってくれてありがとう。
抽選に漏れても、階段の所や入り口で、もれてる音を聞いてる人の話しも聞きました。
見たい人全員が入れるスペースのお店でのライブも有りかも知れませんが、ここず~っと”三野姫”の
ホームグランドは「GFM」だったので、英樹が来るのに迷わない場所を選びました。
本当にたくさんの人が”三野姫”を気にしてくれた、英樹に会いたいと思ってくれたのが、僕らの宝物です。
ありがとうございました。
これからもちゃんと”三野姫”の曲は歌い続けますからねぇ~。
まだまだ僕の持ってる、今回のライブでは聞かせなかった秘蔵音源、このまま眠らせちゃうのは忍びないので、
また、みんなの「宝物」を増やせる様に、企画も考えますね。
それまでは”三野姫”「わすれもの5」堪能してもらえたら嬉しいです。
本当に僕は”三野姫”の1人で幸せです。
英樹、誕生日おめでとう。

2016年2月1日